ボナンザ

久しぶりに興味を引かれる本があったので、手に取った。
購入は院試後にしようかと思ったけれど、息抜きがてらに読めるっしょ、と購入。
非常におもしろく、読みやすかったので、あっという間に読了。


だいぶ前に新聞でちらっと見たことが頭の隅に残っていた。
もともと羽生さん、谷川さん、米長さんといった、棋士の方々の書いた本が好きで、けっこう本を読んでいた。
当の将棋の方は、駒の動かし方を知っているくらいで、指したことすらほとんどないのだけれど…


それでも、ボナンザ対渡辺竜王の記事を読んだとき、そうかぁここまでコンピュータもきたんか〜、と思った。
今回本を読んで、自分でも知っているようなアルゴリズムの組み合わせでボナンザが動作しているということに正直驚いた。
授業でならって、こんな簡単なんじゃ役にたたんやろ…と陰で鼻で笑っていたアルゴリズムがこれほどだったとは!!
逆に言うと、人間の思考も、一見複雑そうに見えても実は案外単純なところの上で動いているのかも。
なんかワクワクしてくるよね〜


でも一番おもしろいのは、単なる数式の結果なのに、あるときは「やはりコンピュータ。人間のような複雑な思考は無理だな。」と思ったり、あるときは「コンピュータもついにここまで来たか。まるで人間のような思考をするな。」と感じる人間だったりするのかも。