進展か…

本日、後輩を通じて農学部の先生とコンタクトをとることが出来た。
本当は明日アポをとっていた形だったので、急遽会うこととなり、ほぼノープランで研究室に突入してみた。


非常に有意義な時間となった。
また、生物系の人と話すことで自分(生物系以外でBioinfomaticsを行う人)が抱える問題も浮き彫りになった。

有意義であったこと。

今まで生物の人と面と向かってBioinfomaticsの話をしたことがなかったので、直接話を聞けたことは非常に大きいと思う。
前回、id:T_Hashid:witchmakerという非常に有力なバイオ野郎に会ったのだが、あまりにも大人数であったため、関西人のノリが爆発してしまい、突っ込んだ話などはまったく出来なかった。
今思うと非常に惜しいことをしている。
現在、研究で扱っているデータも、実はよくその意味も分かっていない部分は大きい。
今日お会いした先生は、今僕が扱っているデータそのものの専門家ではないが、それでも生物の専門家なので、言ってもらったことは大いに参考になった。
また、生物屋さんが困っているところというのは、実は情報学的には意外とあっさりとクリアできることが多いのではないか、ということも感じ取れた。

自分が抱える問題。

これまで漠然と感じていたが、今日話をするなかで明確になってきた。


一つはトピックの問題。
研究対象をどこに持ってくるか、という話。
Bioinfomaticsと言えば聞こえはいいが、実際は生物で扱っていることほぼ全てがその研究対象となる。
なので、いざ生物専攻の人以外が参入しようとすると、まず研究対象で躓いてしまう。
何をすればよいか分からない。
Bioinfomaticsの参考書は色々あるけど、結局参考書の題材として取り上げられている時点で、その分野はかなり研究が進んでしまっており先行研究を超えるのはかなり難しい。
なので、やはり生物屋さんの生の声というのは非常に研究対象として興味深い。
つまり、ウェット系で超えられないところをコンピュータシミュレーションで超えれる可能性が残っているということだ。
むしろ、ここで勝負しないと、生物屋さんには勝てないでしょう、ということに気づいた。
今日ちらっと聞いた話では、isp細胞云々というのはドライ系が結果を残した最たるものらしい。


二つ目はデータの問題。
これはトピックと絡む話になるが、いざ研究を始めるときに、まずデータに困る。
トピックの対象となるデータをどこからしらから調達しなければならない。
色んなデータベースがあるけど、これはなかなか困る。


さらに、得られた結果に意味づけが出来ない。
結局、生物学のデータを数学的に処理してるので、得られた結果はあくまで「数学的」なものである。
これに「生物学的」な側面からの検証を加えないことには説得力も何もない。


というわけで、実際色んな困難を抱えているので、心のそこから生物屋さんと組んで研究したいという気持ちになってきた。
実は、この一連のイベントとは別件で、研究室の教授に生物学の先生を紹介してほしいということを頼んだのだが、どこで話がねじれたかは分からないが、何やら農学部の講義を紹介されることになった。
正直、講義なら本を読めばいいわけで、それは散々やったし、これからもやらなければいけないと思っている。
教授経由に見切りをつけ、独自ルートで動いた結果が今回の件となる。


そして、明日、時間が会えばさらに人を紹介してもらえるかもしれない。
その人はもともと数学を勉強していた人らしいので、僕の境遇とすごく似ている。
なので、是非とも会って話をしてみたいと思う所存である。


それにしても、今やっている研究って…orz
だめだな。
でも、5月の学会はこのテーマで発表しないといけないので、引き続き手を加えることはしていかないといけなかったりする…orz